敬老の日に喜ばれるプレゼントとは

敬老の日に喜ばれるプレゼントとは

2022年9月11日のオンラインサロン笑い道の笑いカフェのテーマは、「敬老の日に喜ばれるプレゼントとは」ということで、みんなで考えてみました。

送る側、送られる側の立場の違いを考えたら、なんだかなぁという問題がたくさん見え隠れしてきました。

また、介護福祉の現場では、敬老の日やそのプレゼントを巡ってサスペンスともいえるいろいろなドラマが起きていることも!?

ここにはとても詳しくは書けない話が、ポンポン飛び出してきました。

 

笑顔になれるステキなプレゼントとして、笑いヨガセッションの時間をグループワークでつくり、披露しあいました。

 

1.敬老の日に喜ばれるものとは

ネットで調べたランキングを信じていいの?

気に入ってもらえそうなものを調べて、ネットで注文して送る。

これができないのが、敬老の日のプレゼントなのではないでしょうか。

 

結婚式の引き出物やお歳暮やお中元、最近は立派なカタログが送られてくるようになりました。
いろいろステキな商品が並んでいますが、いざ選ぼうとすると何も欲しいものが無いという経験はありませんか?

プレゼントを選ぶのは本当に難しいから、好きなものを選んでいただきたいというのがカタログという発想になったと思うけど、相手に選ぶ負担をかけるプレゼントなのかもしれません。

 

大切な人だからこそ、喜んでもらえるものを選びたいけど、若い世代は自分が経験したことのない世代の人のためのプレゼントを選ぶのは、とっても難しいのです。

 

今は知りたいことがあったら、何でもググります。

スマホかパソコンで調べることになるのですが、敬老の日のプレゼントのランキング、どうもライターさんがスポンサーの意向で書いているだけではないかと思います。

 

菓子・花・衣料品・日用品・健康グッズといったものや、お酒・食事券・温泉券・旅行券といったものが並んでいます。

無難なもので、みんなが喜びそうなものであっても、なかなか難しいのです。高齢になればなるほど、個人差が大きくなってくるからでしょう。

だからこそ、シニア層には手間をかけて相手のニーズを個別にていねいに探る必要があるのですが、ネットで検索できるものは、誰にでも会う分、個人個人を考えたとき、ピッタリとはいえないものも多いですね。

 

確かにおばあちゃんだけど、「敬老の日」を祝われるのはいやだ、誕生日だけでいいという人もいますし、逆に誕生日だと、自分も相手の誕生日に気を遣うので、いやだという人もいます。

本来は、敬老の日のプレゼントなのだけど、「前に欲しい言っていたものを見つけた」「ピッタリのものを見つけた」「旅行のお土産」という口実で、ちょっとだけタイミングをずらすのもありかもしれませんし、敬老の日をきちんとお祝いするその気配りが喜ばれるのかは、相手次第。だからこそ、難しいのが敬老の日のプレゼントです。

 

2.実はどんなプレゼントもモノは嬉しくない?

孫が持ってきてくれるなら、どんなプレゼントでも嬉しいのでしょうか?

しかし、人によって違うでしょう。
同じ人でも年齢を重ねてくると、孫のかわいさは変わらなくてもその関係性は変わるのはあたりまえですね。

一人目の孫は一緒に遊ぶのが楽しかったけど、3年後の二人目は、同じことをしてもクタクタになるだけだったりします。

 

食べ物

お酒が大好きだった人も、だんだん飲めなくなっているかもしれません。
尿酸値や血糖値が上がってきて、大好きだったビールを焼酎に変いえているかもしれません。

年齢を重ねると、血圧も血糖値も自然に高くなります。ドクターストップや、歯が悪くなって食べられないものが出てきていないか、リサーチする必要があるでしょう。味の好みも変化している可能性があります。

量が多くて持てあますことも多いようです。

お菓子や日持ちがするものならおすそ分けすれば良いと思うかもしれませんが、なかなかそれも手間がかかり、シニアに負担をかけている場合もあるのです。

しっかり事前にリサーチして、親世代に喜んだふりをさせない心遣いや、コミュニケーションが大切だと思います。

 

お花

お花の贈り物はとても好評です。きれいだし、香りも楽しめます。

しかし、花粉のアレルギーや生ものがダメな家族が近くにいないかのチェックは欠かせません。

都会育ちの嫁が送ってきたきれない花を見て「そんなの庭に咲いてるわ!」と言った人を実際に知っています。

また、飾るための花器・花瓶を処分している人も多いので、色や香りの好みも含めてリサーチした方がいいかもしれません。

 

現金・金券類

好きなものを買っていただくという意味で、ギフトカタログよりダイレクトなので、現金はとても便利です。

プレゼントが現金または現金相当というのは、賛否両論あると思います。
配偶者間でも意見が分かれ、もめる可能性もあります。

義母はお花が好きだったので、お花でしたが義父は本が好きなので図書券を送っていました。

ところが、年齢を重ねると本の処分が大変ということで、本を所有しなくなり、図書館を利用するようになりました。そこれ、プレゼントに現金を送っていました。

亡くなったとき、その現金は全て残っていて、現金に直接「〇年〇月〇日誕生日佳子」「〇年敬老の日佳子」というように鉛筆で書かれ、義兄からの現金のプレゼントも同じように名前と日付が書かれていました。

 

大切にとっておいてくれていた嬉しさと、使わなかった寂しさを感じました。

 

商品券はだんだん買い物に行けなくなり、80代過ぎてお金が必要ない生活になっているのに、物入りだとわかっている若い世代から送られるのは、若干心苦しいのだと聞きました。

 

今なら買い物に行かずに済むAmazon Giftは嬉しいですが、生活が変わるといらなくなるかもしれません。

 

趣味の違う服や要らない装飾品の類は、本当は困るといいます。

 

もちろんくださる方への思いやりとして「ありがとう」の言葉以上に感謝を表現するとしても、本心は迷惑だと思っていることが多いのが、シニアへのプレゼントなのです。

それって本当に欲しいものなのか、喜んで見せるという気の使い方をさせていないのか、考えれば考えるほど、難しいです。

 

参加者の一人から、プレゼントとしてお金をくれる家族の収入の方が自分の年金より多いのはわかっている。

しかし、お金は困らない程度はあるのだから、自分のために時間を使ってくれる方が欲しいのだという発言もありました。

 

 

3.時間こそプレゼント!?

それでは、家族が食事会なり旅行なりに一緒に行けばいいのでしょうか。必ずしもそれがいいわけではないようです。

話の合う人との時間が良いのだといいます。

このイベントの参加メンバーの発言では、高齢のお母様は日帰り温泉とお食事が一番喜ばれるというお話もありました。
お金をプレゼントしても、自分のために使わないので、一緒に出掛けて楽しむのが一番いいのだそうです。

しかし、長距離・長時間は疲れるし、夕食も同様の理由で「お断り」とのこと。

 

シニアの皆さんは、ご自身の健康維持に生活ペースを乱さない努力をされている方は多いです。

敬老の日やその他のお祝いだといって、その生活ペースを乱すようなプレゼントにならないよう、配慮しないといけません。

 

仲の良い母と娘の関係であれば、望まないことや嫌なことをはっきり言えるでしょう。

 

これが、嫁と親との関係、婿と親との関係であれば、やっぱり「喜ぶふり」をさせてしまう場合があることを考慮し、ステキなプレゼントをしたいものです。

 

「孫に会えるのがなにより嬉しい」という人は多いでしょう。

疲れない程度の時間で切り上げ、次を楽しみにしてしまうのがいいですね。

 

尚、大成功したプレゼントを紹介します。

孫がオーダーしたケーキです。
これがなぜ喜ばれたのかというと、笑えたからだそうです。

 

写真を切り抜き、孫の写真を合わせていることで、見たことのない写真でオリジナルのケーキができあがっているおもしろさに笑い転げたそうです。

 

その他に、健康器具や健康関連のグッズが喜ばれたという話もありました。

物ではありますが、シニアでは購入がやっかいなオンラインや外国からのサプリの取り寄せが喜ばれたという事例もありました。
シニア自身が知らなかった新しいもので、気に入ったものがあれば、喜ばれる場合もあります。

商品が喜ばれただけではなく、自分のために骨を折ってくれたという部分が喜ばれるのでしょうか。
ただし、本当に相手が欲しいものであることが大切です。

 

シンプルに大好きなお寿司が喜ばれたという方もいました。高齢のお母様にとって、お寿司は特別な時に食べるもの。買ってきてくれて一緒に食べる体験が、特別だったのでしょう。その方は、島倉千代子や美空ひばりのDVDも喜ばれたということです。
亡くなる前1週間も一緒に観てとてもごきげんになったそうです。

でも、最後は民謡を口ずさんでいたそうです。その民謡は知らなかったけど、母が最期に歌いたい歌を覚えておいて一緒に歌えればよかったというお話も出ました。

 

お話だけではなく、歌を一緒に歌ったり、とにかく笑顔になれる時間をプレゼントしたいものですね。

 

4.笑って過ごす時間は最高!

笑っていただくことで喜ばれるのであれば、笑いヨガセッションのプレゼントはどうでしょうか。

 

体力や好みに合わせ、座ったままでもベッドの上でもできるかもしれません。

 

オンラインサロン笑い道の笑いカフェでは、グループワークとして下記の4つの笑いヨガセッションのプレゼンテーションをみんなで楽しみました。

  • 老人ホームにいらっしゃる90才のお母さまたった一人のための笑いヨガセッション
  • 病室の少人数(3~4人)のための笑いヨガセッション
  • グループホームに敬老プレゼントとして届ける笑いヨガセッション
  • 90才姉がお世話になっているデイサービスに届ける笑いヨガセッション

 

皆でつくるセッションは、お互いアイデアを出し合い、脳が刺激され、自分一人では出てこないアイデアが飛び出します。

 

 

オンラインサロン笑い道では、シニアケアを考える笑いカフェを毎月Zoomで行ない、全国の仲間が集まります。
オンラインサロンメンバーは参加費無料です。

 

どなたでも参加(有料)ができますので、日本笑いヨガ協会のオンラインショップからお申込みください。

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