家森佳子さんの『笑って、笑って』というオリジナル曲は、2015年から全国笑いヨガ大会で笑いヨガのテーマソングのように使わせていただいています。
2020年最後のルナの会では、『笑って、笑って』の誕生の背景や、作詞作曲をどのようにやっているのか、他の名曲への想い等を伺い、皆が涙する会となりました。
シンガーソングライターとして、地元でていねいに音楽を届ける佳子さんの歌声は、癒しと元気を当時に届けてくれました。
目次
笑いヨガとの出会いについて、教えてください。
現在、私は愛媛県宇和島市でケアマネージャーとして働いています。5年前、病院で看護助手をしていました。皆が持ち回りで勉強会を担当するのですが、その当番のために何かネタを探していて、書店で『笑いヨガで超健康になる』に出会いました。
岡山や大阪にはありますが、地元には無いようです。ママ友から私の歌のファンになり、今では大親友の大塚貴子さんがいろいろインターネットで探してくれたところ、隣の町の西予市に本の著者が来て、笑いヨガリーダー養成講座が開催されることがわかり、さっそく受講しました。
笑いヨガを学んですぐ、これは自分が作った歌と共通するものがあるとピンときたので、車に積んであったギターを研修会場に持ち込んで『笑って笑って』を聴いていただきました。
高田先生を始め、参加者の多くの方が涙を流して喜んでくださいました。ちょっと強引かとも思ったのですが、紹介してよかったと思いました。
人に喜んでもらいたい、楽しいことがしたいという想いがあり、看護助手の仕事を辞め、レクリエーション等お年寄りに直接喜んでいただけるデイサービスに転職しました。
今は、デイサービスから、ケアマネージャーでまた転職し、直接お話ができる仕事をしていて満足です。
しかし、4泊5日のティーチャー養成講座は定年退職まで無理だと思っていたところ、2020年コロナで4日間のオンライン講座と2泊3日の合宿ということで、やっとティーチャー養成講座にも参加でき、ティーチャー資格を習得したのが今年の11月のことです。
笑いヨガを学びたいので、Zoomに積極的に参加していました。
老人ホーム等で歌ったり笑いヨガをやったりしているのですか?
ケアマネージャーになってからは、なかなか仕事としてやることはできません。しかし、病院勤務の頃やってみたら、パッと皆さんの顔が輝いたという経験をしているので、音楽も笑いヨガもボランティアとしてやっています。
また、勤務先のスペースを会場として提供してくれることになり、今はコロナ感染に気を付けながら、笑いクラブを再開することができています。
そもそも、どのように作詞作曲をするのでしょうか。
私は高校生の頃から曲を作っていて、100曲以上、もう捨ててしまった曲もありますが、おそらく200曲位は作っていたと思います。
最初は詩を書き、それにメロディを付けていくというやり方でした。ある頃からは、同時に降りてくるようになりました
それが、いつ来るかわからないのでたいへんなのです。
何かを考えていて、たとえば料理を始めたときにいきなり降りてきたり、車の運転中だったりします(笑)。
想いが高まると、ワンフレーズが浮かび、そこから作っていくというやり方です。
今は、ICレコーダーやiPhoneなど、手軽に録音できる機材もありますが、昔は思いついたら書き留めないといけなかったので、焦ったことも数知れません。
笑いヨガのテーマソングのように歌わせていただいている「笑って笑って」はどのようにしてできたのでしょうか
アルコール依存症の自助グループで、ニコニコしている笑顔のステキな方に出会いました。
その方は、夜その日あった良いことを一つ書いてから眠るのだそうです。
そうかと思うと、入院中はいいけど、退院したらどうなってしまうのかと想像するだけで怖いという男性にも出会いました。
きてもいないことを想像し、恐怖におびえている人と、ニコニコしている人。
どうせだったら、笑っている方がいいじゃないですか。
「笑っていることで、いいことが来る」そういうメッセージを伝えたくて書いた歌ですが、笑いヨガが全く同じ考え方だったので、思わず講座中にギターを持ってきて聞いていただき、笑いヨガの皆様に大変好評です。
仕事で出会ったお年寄りのお話からつくられた曲もあるとか
「追憶」という曲です。今も93歳でご存命の方で、3年位前につくりました。
認知症もあり、自分のお部屋もわからなくなってしまうこともありますが、その日、急に私に向かって「あんた、好きな人はおるかね」と聞かれました。そして、自分のつらく美しい恋の経験を聞かせてくれたそうです。
彼女の目をみたとき、「ああ、この話は本当のことだな」と感じました。
とてもとてもつらい経験だったけど、その選択に後悔はなく、だからお葬式でお別れもできたという彼女の気持ちと状況はこんなだったのではと想像し、歌にしたのが「追憶」という曲です。
人生の先輩方の話を聞かせていただき、心を動かされて生まれた曲です。
追憶 作詞・作曲/YOSHIKO 編曲/moto
友人と話していて、昔を思い出して作った曲もあります。
こうありたい未来の自分に語りかける歌もあります。
これからやりたい事、夢はありますか
私は、短大の頃2人組で音楽をやり、その後もライブをやらせてもらう場所を見つけては、自分の歌を聴いてもらっていました。子育て中は遠のいていたのですが、15年ぶりに先輩がライブをやることになり、その前座をやることになりました。
久々にステージに立ち、緊張とともにやってくる高揚感がなんとも言えないものでした。「私はこれをやりたい」を強く思い、仕事をしながら少しずつ活動し、今に至っています。
今年はコロナでいろいろな活動は一時休止になりました。笑いヨガをやっていたおかげでオンラインの笑いヨガに参加しました。すると、全国笑いヨガ大会で私の歌を聴いていた人たちから、Zoomで歌って欲しいという要望をいただき、オンラインでも歌う機会が増えてきました。
親友で私の音楽の一番のファン、そして笑いヨガも一緒にやっている大塚貴子さんと一緒に、全国の笑いヨガの仲間が住む街に出かけて行って、一緒に笑ったり、自分の歌を聴いていただいたりする旅をしたいというのが、私たちのささやかな夢です。
家森佳子さんのyoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCjCU0oh-M1zCkL–__3HSXw
語り手:徳永(家森)佳子
聞き手:高田佳子
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