笑いクラブ
1.笑いヨガと笑いクラブ
笑いヨガは、1995年インド人医師が考案した健康体操です。
面白く感じて笑うのが普通ですが、ユーモアや、笑いのセンスに頼らなくても笑えるのが笑いヨガなのです。
笑いには、健康効果があると分かっていないのに、大都会ムンバイの人はあまり笑っていない、それは笑う場所がないからだと思い至り、笑う場所としての笑いクラブをつくろうと考えたのが、Dr.Madan Katariaです。
同日の朝、近所の公園に行って、4人の人と一緒に面白話を披露しあいながら、笑ったのだそうです。
しかし、10日もすると、面白い話のネタが尽きてしまいました。
その後、「ただ笑ってみて」と頼んだところ、それでもみんな笑えたのだそうです。
そこで、深呼吸や手拍子や掛け声、ストレッチを取り入れながら、ただ笑う動作を笑いヨガと名付けたところ、大評判を呼んで生まれたのが笑いヨガです。
毎朝同じ時間に公園に来て、一緒に運動をするので、日本で言えばラジオ体操のようなものです。
皆で集まってこの笑う体操、笑いヨガをする集団が、笑いクラブなのです。
これが、インド国内で評判となり、あっという間に全国に広がりました。
義務も費用もありません。
お年寄りを中心に広がったので、笑いクラブは本当に日本のラジオ体操そっくりです。
公園や海岸、公民館といったところでどんどん笑いクラブができていきました。
21世紀に入ってからは、海外でも笑いクラブができ初め、今では笑いクラブは100か国以上に広がっています。
2.日本笑いヨガ協会の笑いクラブ
インドでは、毎朝行われます。
欧米や日本では、週に1回、あるいは月に1回程度の笑いクラブが多かったのです。
高田佳子は、笑いヨガムンバイの笑いヨガが始まった公園で、2009年1月に笑いクラブを体験しました。
40日間毎日笑い続けると、笑わなければそれが習慣になると習い、帰国後家でDVDを見て笑いヨガを始めようと考えたのですが、家の中で大声で笑うのは、家族に迷惑。
そこで、毎朝100人位の人が、ラジオ体操をしている文京区の根津神社に出かけて行き、境内でやっている朝6時40分(ラジオ体操の終了時間)から、20分間笑うことにしたのです。
根津神社笑いクラブの誕生です。
笑いヨガのすばらしさに魅了された高田佳子は、日本笑いヨガ協会を作ることにして、笑いヨガを全国で教えるようになりました。
すると、習った人が練習する場が必要になります。
笑いヨガを学ぶには、笑いヨガリーダー養成講座が最適で、リーダーになったら、笑いクラブを始めることが推奨されていますが、なかなか最初から自分のクラブを始めるのは難しいので、まずは日本笑いヨガ協会が笑いクラブを主宰し、そこに来てもらおうと考え、リーダー養成講座を定期的に開催している名古屋・大阪・岡山・福岡で笑いクラブを開催しました。
また、東京には笑いヨガスタジオ「笑い場」を開設し、そこでは日中と夜の週2回の笑いクラブを続けてきました。
ところが、2020年にコロナ禍が始まり、3月から笑いクラブは中止、4月には「笑い場」を閉鎖し、全ての笑いクラブを中止しました。
しかし、コロナ禍ほど笑いヨガが必要で、役立つときは無いと確信していました。
そこで、笑いヨガをお休みした週の3月4日から、オンライン会議システムのZoomを活用した笑いクラブを開始しました。
その後、オンラインサロン笑い道を始めました。
オンラインサロン内では、現在は毎週火曜日と夜は毎月1回の配信をしています。
一般向けにはFacebookの日本笑いヨガ協会ページから月に1-3回配信しています。
2023年頃からは、対面での笑いクラブができるようになってきましたが、それでも全国の人と繋がれるオンラインの笑いクラブは続けています。
笑いヨガは、一緒に笑い合う者が作る場が魅力なので、オンラインより対面と考える人もいます。
確かに、オンラインでは得られない独特の笑いクラブの雰囲気はあります。
オンラインの自分の自宅からアクセスできる気軽さや、全国の仲間と笑えるすばらしさもあります。
また、いつ何時パンデミックがどこでどんなパンデミックが起こるか予想がつきません。
そこで、日本笑いヨガ協会ではオンラインの笑いクラブも重要視しています。
根津神社笑いクラブは、その後引っ越したので、自宅で、一人で笑っていました。
根津神社は、ラジオ体操を含め人が集まらないよう指導があった時期があり、根津神社笑いクラブのメンバーである早苗さんが一人で続けてくれていたのですが、時々高田佳子も行ってFacebookでライブ配信をしていました。
2020年6月1日からは、続けて欲しいという要望に応え、6:50~7:00の短時間ですが、朝の笑トレとしてライブでFacebookの高田佳子ページで配信を続けていて、オンラインでありながら、たくさんの人と朝から一緒に笑う笑いクラブになっています。
日本笑いヨガ協会は、笑う動作をすることで、呼吸機能がアップし、血液循環が良くなることから心身を変化させ、健康効果を得られるものだと考えています。
笑いクラブも、笑うことや、楽しいことが目的ではなく、心身の変化が起きることを大切にしてきましたし、オンラインでの笑いクラブも同様だと考えています。
3.笑いクラブで人気の笑いの体操
「オンラインサロン笑い道」の笑いクラブでのことです。
各自に一番のお気に入りの笑いの体操をリードしていただき、何故その笑いの体操が好きなのかを語る会をやりました。
みなさん、笑いヨガが日常に浸透し、自分自身の体や心を元気にし、人間としての幅を広げるのに使っていただいているように感じました。
【身体に効く笑いの体操】
- 1メートル笑い:座ったまましっかり運動できるから。(Fさん)
- アロハ笑い:深い呼吸ができるから。(Sさん)
- いないいないばあ笑い:背中が動き、肩甲骨が伸びる気がする。(Kさん)
- 尻に10万円笑い:骨盤を締めて尿漏れ予防の体操ができるから。(Wさん)
- 出る杭を抜く笑い:背中や関節が固くなりがちで、痛みを座ったまま予防できる。(Hさん)
【メンタルに良い効果がある】
- ケンカ笑い:何事があっても、気持ちが切り替えられる。(Mさん)
- 一人ハグ笑い:誰とも普段はハグしないけど、自分を大切にしたいと思える。(Hさん)
- 予祝笑い:家に受験生が2人いるから。(Nさん)
- メンタルフロス笑い:不思議とすっきりする。(Tさん)
【心身両方の効果】
- 鳥のフン笑い:バカバカし過ぎて笑える。外でやったら追いかけっこで体を動かし、ふれあいもできる。(Sさん)
【無邪気な気分】
- 乗馬笑い:走るっていいなあと思うから。(Iさん)
- ソフトクリーム笑い:大好物をたくさん食べられる気分になれる。(Yさん)
【笑いヨガリーダーとして好き】
- ミックスジュース笑い:自分がリードに困ったとき、中身を変えてできるから。(Cさん)
笑いヨガは、とてもシンプルで簡単にできます。
オンラインサロンは自宅にいながら全国の人と一緒に笑うことができます。
もちろん、一人で笑っても効果はありますが、出かけずとも一緒に笑ったり話したりすることができるのがオンラインのいいところです。
運動効果の全てが得られますが、運動着や靴も不要で、出かける準備の必要も不要です。
ご自身が居住する地域で、笑いが大切だと考える方々のために、笑いクラブを始めてください。
笑いクラブが地域になかったり、もっと気楽に参加したかったり、自分の主宰する笑いクラブのための学びを得るために、オンラインサロン笑い道をご利用ください。
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