日本笑いヨガ協会と笑いクラブ

日本笑いヨガ協会と笑いクラブ

 

日本笑いヨガ協会は、2009年1月に、高田佳子がインド・ムンバイで笑いヨガティーチャー養成講座に参加し、一瞬で魅了されました。
そして、これさえあれば日本は笑いにあふれる国になるはずだから、「これを日本中に広めよう!!」と妄想したことから始まりました。

インドの講座で笑いクラブが最重要だとわかった高田は、帰国してすぐの朝、当時住んでいた近所の根津神社に出かけ、インド全土に多数あるのと同じ毎朝開催の根津神社笑いクラブを開始しました。

1万以上の笑いクラブをつくるために、全国にたくさんの笑いヨガリーダーを養成しようと考え、翌月から笑いヨガリーダー養成講座を始めました。
定期的に講座を開催している地域では、笑いクラブを開催することにしました。

2020年初春からは、コロナ禍ですべてをオンラインにしましたが、2023年春、また事情が変わりました。

そこで、この機会に「これまで」と「これから」の笑いクラブについて、記事にまとめました。

 

1.笑いクラブから広がった笑いヨガ

笑いヨガは、インドのムンバイに住む往診専門医のDr.カタリアが、1995年に始めました。
笑いは健康にたいへん効果が高いと知った彼は、なぜ都会に住む人々は笑っていないのかと考えました。
そして、「笑う場所」が無いからだと思い至り、すぐさま皆で笑う場所をつくろうと、笑いクラブを始めました。

「笑いヨガ」の前に、笑う場としての「笑いクラブ」を構想したのでした。

笑いヨガの始まりについては、別の記事で紹介していますので詳しくは書きません。最初はおもしろい話を披露しあって笑っていたのですが、10日もすると面白い話が底をつき、ユーモアやジョークに頼らず体操として笑うようになったのです。

元祖はおもしろ話の笑いクラブだったのですが、話の面白さでは続かず、健康体操の笑いクラブになりました。

ムンバイの講演で始まった笑いクラブは、あっという間に全インドに広がりました。

非営利・非政治・非宗教で開催される毎朝笑う会は、誰でもが参加できます。
日本でいうと、ラジオ体操のようなものです。

インドでは、公園や海岸、広場で定期的に人が集まって笑う会として、どんどん広がりを見せました。

 

2.根津神社笑いクラブ

笑いヨガリーダーは2日間、笑いヨガティーチャーは5日間の研修で、認定される資格です。
笑いヨガは、とてもシンプルなので2日もあれば、できるようになりますが、シンプルで早く身に付くものは、すぐに忘れてしまいます。

笑いヨガは、忘れないためにも40日間は、自分のために笑いヨガを実践することが推奨されています。

インドで笑いヨガティーチャー養成講座を受講した高田佳子は、帰国後すぐに根津神社で笑いクラブを始めました。
健康志向の強い人の集まる場所でやることで、仲間を見つけやすいと考えました。

根津神社の境内では、毎朝6:30~6:40、100名程度が集まり、ラジオ体操をやっています。だから、時間は終了後の6:40~7:00としました。

初めてみたものの、残念ながらラジオ体操愛好者は、誘っても笑いヨガの仲間にはなってくれませんでした。

最初はたった一人で笑っていました。まあまあ恥ずかしかったです。

友人を誘ったり、散歩の人が参加をしてくれ、根津神社は毎朝開催される笑いクラブとなりました。

引っ越しをしたため、高田佳子は毎日行くことはできなくなりましたが、Kininmont早苗さんが、根津神社笑いクラブを継続してくれました。

2020年の4月、コロナ禍の関係で、ラジオ体操を含め、集まる活動はやらないようにとの通達が来て、いったん中止をしました。
根津神社の決まった場所で同じ時間での笑いクラブはやらなくなったものの、目立たない場所を移動しながら笑っていました。

その際に、Kininmont早苗がFacebookライブとして配信を始めました。

*2020年6月1日からは、Facebookライブ配信は高田佳子ページで毎朝6:50から行っています。

 

3.日本笑いヨガ協会の笑いクラブ~専用スタジオ+全国からオンラインで

日本笑いヨガ協会は、2009年1月の開始当初、全国に中学校区の数の笑いクラブをつくりたいと考えていました。

早朝の根津神社の笑いクラブは、インドとは違い、どんどん広がることはありませんでした。

 

そこで、最初は文京区、渋谷区、中野区の公共施設で曜日や時間を変えながら、笑いクラブを開催しました。

午前の時間帯が好まれるということとがわかりました。
しかし、夜しか参加できない人もいます。

できるだけ継続しやすいように、地元の文京シビックセンター会議室等の施設を借り、火曜日午前10時と水曜日夜6時半から、毎月2回文京笑いクラブを開始しました。

根津神社の毎朝の笑いクラブは、少人数ながらずっと継続をしていましたが、文京笑いクラブの目的は少し違いました。

日本笑いヨガ協会が主催する笑いクラブの2つの目的は、以下の通りです。

  1. 笑いヨガをやりたい人が笑いヨガを体験できる場
  2. 笑いクラブのやり方を学ぶ場
  3. 継続して笑いヨガを続けるための場
  4. 取材の検討や取材の場の提供

 

2011年以降3月以降、徐々に同じ会場を確保するのが難しくなったきたことから、2013年9月に日本笑いヨガ協会は、JR水道橋駅前に、笑いヨガスタジオ「笑い場」を開設しました。

昼の水道橋笑いクラブ

それで、朝4回、夜4回の水道橋笑いクラブを開催することができるようになり、公共施設での文京笑いクラブも月1回だけ残したのです。

 

夜の水道橋笑いクラブ

 

2009年2月から、全国で笑いヨガリーダー養成講座を開催していたので、継続開催している名古屋(名古屋一金笑いクラブ)・大阪(大阪888笑いクラブ)・岡山(岡山もも太郎笑いクラブ)・福岡(福岡天神笑いクラブ)はそれに先行して初めていました。

笑いヨガリーダー養成講座は、受講に3万円以上かかります。
まったく初めての方が、どんなものがお試しをする場が必要だと考えました。

また、受講してすでにリーダーになった人が、笑いクラブのやり方を体験する場、改めて復習する場でもありました。

もちろん、近隣の方が、定期的に笑いヨガを実践し、笑いヨガの仲間と出会う場でもありました。

取材の下見や実際の撮影、そして笑いヨガの講演依頼者が、こっそり見に来られていることもよくありました。

 

このように、たくさんの人が参加していた笑いヨガですが、コロナ禍で全て中止となりました。

笑いヨガは歌と同様、飛沫感染の可能性があったので、日本笑いヨガ協会のクラブは2020年4月からは全て中止し、オンライン笑いクラブに切り替えました。

最初はオンライン会議システムのZoomを活用し、その後はSNSで(Facebookライブ)で笑いクラブを配信しました。
Facebookライブの映像は残るので、後から都合の良い時間に観て参加できます。

オンラインサロン笑い道メンバーは、Zoom参加できるので、SNSで配信する時間に加えさらに笑う時間がありました。

そこでは、10分間のリードにチャレンジしていただきますが、いろいろな人のリードを体験でき、学び多い場でした。

Webの活用で、毎週全国の人と笑えます。

また、WEB開催は毎週火曜の朝10時と水曜夜21時からとし、祝祭日や第5週も開催したので、笑いクラブへの参加回数が増えました。

アンケートでは、健康になり、見た目は若返り、体調が良くなり、体重が適正になったと答える人が増加しています。

 

4.オンライン笑いクラブの長所と課題

オンラインの笑いクラブは、出かける必要がないし、準備も不要です。
時間になったらパソコンを立ち上げてオンライン会議システムのZoom につなぐだけ。

スマホやタブレットなら、パソコンより手間いらずです。だから、参加回数が増え、コロナ前より笑いヨガをやっている時間が長くなった人が多かったのです。

家やオフィスにいながら、全国の人と一緒に参加できるだけではなく、会話もできます。

笑いクラブだけではなく、オンラインで笑いヨガリーダー養成講座を受講した方々のフォローアップとしてリード練習会を行ったり、オンラインサロン笑い道のメンバーはさまざまなイベントをオンラインでやりました。

機械が苦手といっていた人も、教えあってあっという間に人的ネットワークが広がりました。

 

しかし、笑いヨガをするには、致命的ともいえる難点もありました。

 

それは、音のズレです。

 

人の笑い声を聴きながら一緒に笑い、その笑いがうつるのが笑いヨガの醍醐味です。
また、笑いヨガのキーともいえる手拍子がバッチリ会うことで、一体感を感じます。

いろいろなやり方を試しましたが、それぞれの参加者のインターネット環境が違う以上、タイミングがしっかり合うことはありません。

 

選択肢は2つです。

A.「ホッホハハハ」の掛け声と手拍子をあきらめる。
B.一緒に笑う「音」をあきらめる。

日本笑いヨガ協会は、ものすごく悩んだ結果、Bを選択しました。

 

高田佳子が一人でしゃべり、笑いヨガのキーともいえる一緒に笑う笑い声をあきらめ、音声を消して参加してもらいようにしました。

 

理由は、一人で自室でやっていたとしても、身体を変化させることで、心を変化させる。
そのためには、「ホッホッハハハ」の掛け声と手拍子は欠かせないと考えたからです。

 

「笑う」とことより、「笑う動作」が重要という選択をしました。
笑い声が聞こえないデメリットはものすごく大きいのですが、それより身体の変化を促し、それを自覚しやすいやり方を選びました。

 

5.これからの笑いクラブ

2023年4月現在、対面での笑いクラブの開催が、可能となってきました。

オンライン笑いヨガのメリットも大きく、特に笑いクラブが近隣に無い人にとっては、ニーズはとても高いですのですが、オンラインの笑いクラブの役割が変化してきた今、一般に向けたオンライン笑いクラブを減らすことにしました。

 

2023年5月より、Facebookライブを使っての笑いクラブは月に1回火曜日のみの配信とします。

その他、たくさんのライブ感あふれる映像を、日本笑いヨガ協会のサイトやFacebookページを含む複数のSNSにアップしていく予定です。

 

オンラインサロン笑い道では、火曜日はこれまで通り毎週ライブで笑いクラブを開催し、高田佳子だけではなく、メンバーが交代でリードを担当していく予定です。
また、水曜日は回数は減りますが、21時からの笑いクラブでは、ディープリラクセーションを含めた笑いクラブとなります。

オンラインサロンでの笑いヨガリーダー養成講座に参加した人は、3か月間無料体験期間があるので、その間に笑いヨガリードにチャレンジしていただきます。

 

2023年から、笑いヨガの講師依頼が急増しています。
今後は、全国に行くことになるので、でかけた先々で、出張笑いクラブを企画したいと思います。

足利で開催した出張笑いクラブ

福島での特別体験会

お声がけいただき、人数が集まればどこでも臨時笑いクラブをやりたいと思います。

笑いクラブは、オンラインでも集まって一緒に笑い会うクラブでも

笑うことの自分自身の心身のポジティブな影響を感じること。
笑うことで、幸せな感情が沸き上がり、負の感情が減ること。

早稲田大学の宮田裕光教授の研究結果の通り、笑いクラブでの笑いヨガの体験が、心と身体を変化させ、少しでも日々の生活が楽しくなることを、心から願っています。

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